テスラの蓄電池のメリット、デメリットって何だろう
海外製の蓄電池を設置する際に注意すべき点はある?
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テスラの蓄電池は海外製のため、日本製の蓄電池と違ったメリット、デメリットが存在します。
本記事ではテスラの基本情報やメリット、デメリットはもちろん、どのような人にテスラの蓄電池がおすすめなのか、逆にテスラの蓄電池をおすすめしない人についてもまとめています。
本記事を最後まで読むことでテスラの蓄電池の基本情報が分かり、自宅に導入すべきかどうかの判断ができるようになるでしょう。
- テスラの蓄電池のデメリットは補助金が使えない
- テスラの蓄電池のメリットは価格が安く安全性が高い
- テスラの蓄電池がおすすめな人・おすすめではない人
- テスラの蓄電池の寿命・コスパは悪い?
テスラの蓄電池のデメリット5選
テスラの蓄電池のデメリットとして挙げられている点は主に以下の5つです。
- 補助金が使えない
- 単機能型しかない
- 木造住宅には設置できない
- テスラのパワーウォールはV2H機能がない
- 停電時の出力が少ない
補助金が使えない
テスラのパワーウォール蓄電池はS-JET認証が取れていません。
S-JET認証とは日本の電化製品安全法により、電化製品を安全、安心して使用できるための第三者認証制度のことで、各種条件をクリアした電化製品に付けられる印となります。
S-JET認証がないと、国、自治体が出している補助金の対象外となるため、国内の蓄電池のように安く設置することができません。
単機能型しかない
蓄電池には「単機能型」「ハイブリッド型」の2種類があり、テスラの蓄電池は「単機能型」のみとなります。
- 単機能型:太陽光パネル用のパワーコンディショナーと蓄電池用のパワーコンディショナーが別々になっている蓄電池
- ハイブリッド型:太陽光パネル、蓄電池のパワーコンディショナーの機能を1つにまとめたもの
ハイブリッド型の場合は太陽光パネル用のパワーコンディショナーを撤去しなければならないのですが、単機能型の場合はすでに設置済みの太陽光発電システムをいじらずにそのまま蓄電池設置の工事ができます。
もし、太陽光パネルのパワーコンディショナーの故障リスクが高い場合(設置して長期間経過している場合など)、単機能型蓄電池を設置時に太陽光発電システムそのものを交換しなければならない可能性があり、その費用が別途かかってくるかもしれません。
木造住宅には設置できない
テスラ社の蓄電池はアメリカの住宅を想定した設計になっているため、日本の木造住宅の外壁へ壁掛け設置するには重量に耐えきれない恐れがあります。
テスラ社も日本の住宅に設置する場合、壁掛け設置ではなく、床置き設置を推奨しています。
床置き設置の場合でも、基礎工事が必要になり、設置できる住宅が限られるデメリットがあるのです。
テスラのパワーウォールはV2H機能がないため電気自動車のバッテリーから給電できない
V2H機能とは、電気自動車に蓄えられた電気を家庭で活用できるシステムのこと。
テスラのパワーウォールにはV2H機能がなく、電気自動車のバッテリーからパワーウォールへの給電はできません。
V2H機能を活用したいと考えている方は、テスラのパワーウォールではなく、別の蓄電池を検討すると良いでしょう。
停電時の出力が少ない
テスラのパワーウォールに限らず、単機能型蓄電池の特徴として、停電時の出力が少ないというデメリットがあります。
停電時に一度に使える電力が少なくなってしまうので、停電時でも多くの電力が必要な方は単機能型蓄電池ではなく、ハイブリッド型蓄電池を選ぶ方が良いでしょう。
テスラのパワーウォールは停電時の出力は少ないものの、蓄電容量は13.5kWhと大容量なので、停電が長引いた際も蓄電池の電気だけで長時間使用できるメリットもあります。
蓄電池を購入する際は、テスラ1社だけで考えるのではなく、価格やアフターサービスの比較をするために見積もりサイトを利用するのが一般的です。
見積もりサイトにはタイナビと呼ばれる一括で最大5社まで見積もりを取れる便利サイトがあります。
1度でも利用者からの苦情が入るとその業者は提携を解消されるという厳しい基準をクリアした優良企業とのみ提携しているので、利用者側にとって安心できるサイトになります。
蓄電池をどの業者から設置するか悩んでいる人は、タイナビを利用して自分の家庭に1番合う業者を見つけてみるのがおすすめです。
テスラの蓄電池のメリット3選
テスラの蓄電池のメリットを3点紹介します。
- 安全性が高い
- 他の蓄電池より価格が安い傾向がある
- スマホアプリで電力状況がわかる
安全性が高い
蓄電池は容量が大きければ大きいほど重量もあり、6kWh以上の容量の蓄電池だとたいていの場合屋外設置となります。
テスラのパワーウォールは容量13.5kWh、重量114㎏の大容量蓄電池のため、屋外設置一択です。
蓄電池を屋外設置する場合、懸念されるのは水に濡れたり、ホコリやゴミが溜まったりして故障してしまうのではないか、という点です。
日本国内で製造されている家庭用蓄電池は浸水すると故障してしまうのに対し、パワーウォールは防水防塵仕様となっているので天災に強い構造となっています。
漏電対策も万全で、たとえ素手で機器に触ってしまっても感電しないようになっているので、小さいお子様が居る家庭でも安心して使用できます。
蓄電池には安全性や質の低い蓄電池を割高で売りつける悪質業者も存在するため、大企業ブランドのあるテスラの蓄電池には安心できるでしょう。
他の蓄電池より価格が安い傾向がある
パワーウォールは大容量なのに低価格という特徴があります。
日本の蓄電池は政府が定めた目標価格があり、1kWhあたり16.5円で、パワーウォールと同じ容量13.5kWhの場合、223万円となります。
それに対してパワーウォールの機器代は約99万、据付、電気工事、申請費用を含めたとしても190万前後です。
※上記の記事では蓄電池を割高な価格で購入してしまい後悔している人を紹介しています。
テスラのパワーウォールが低価格を実現できる理由として2点挙げられます。
- 中間マージンが不要
- 大量生産可能
中間マージンが不要
従来はメーカー→卸業者→販売店・商社→消費者という流れで購入となり、卸業者や商社を介する分仲介手数料が発生します。
パワーウォールはテスラ社(代理施工店)→消費者という流れで、卸業者、商社を介さない形で販売しています。
卸業者、商社を介さない分、仲介手数料などの中間マージンが発生しないため、他社より低価格での提供が可能なのです。
このように直販での販売となるので、家電量販店などでの扱いはなく、テスラ社認定の施工店のみがパワーウォールを施工、販売できます。
大量生産可能
テスラで生産される電気自動車で用いられているバッテリーはパワーウォールで使用されているものと同じなので、大量生産ができる分、価格を抑えることができます。
スマホアプリで電力情報がわかる
テスラのアプリをダウンロードすると、パワーウォールとスマートフォンが連携して電力消費状況・発電量・電力会社からの購入量などの情報を随時チェックできます。
パワーウォールの運転モードの変更などもスマートフォンで行えます。
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テスラの蓄電池の基本情報
テスラの蓄電池の基本情報は以下の表の通りです。
価格 | 蓄電容量 (実効容量) | 最高出力 | 対応電圧 | 保証 | 寸法 | 寸法 |
---|---|---|---|---|---|---|
1,419,000円(税込み ・工事費別) | 13.5kWh (実効容量も13.5kWh) | 5kW(ピーク7kW) | 200v | 10年 | 横753× 厚さ147× 高さ1150 | 114kg |
工事費や申請費用を含めると、価格は190万円前後となります。
蓄電容量は蓄電池内に貯めることができる電気の量、実効容量は蓄電池に貯めた電気のうち、実際に使用できる電気の量のことです。
大抵の蓄電池は実際に使える実効容量が、蓄電容量の8〜9割程になっているのですが、テスラのパワーウォールは蓄電した電気をすべて使えることも特徴の1つです。
また、電力需要のピーク時間(13〜16時)には太陽光発電と蓄電池同時放電で、7kWの出力ができます。
テスラパワーウォールを取り扱っている横浜環境デザインでは、テスラの蓄電池を設置するか悩んでいる方に向けて、現地調査や見積もり、補助金やローンの相談などをすべて無料で行ってくれます。
テスラの蓄電池はどんな人におすすめ?
テスラの蓄電池はどんな人におすすめなのでしょうか?おすすめな人と設置に向いていない人を紹介します。
テスラの蓄電池がおすすめな人
- 停電時でも途切れることなく電気を使いたい人
- 費用を抑えたい人
- 蓄電池を設置するための広い場所を確保できない人
- 寒冷地に住んでいる人
停電時でも途切れることなく電気を使いたい人
パワーウォールが停電を検知すると、一瞬で蓄電池からの電力供給に切り替わります。そのため、停電しても途切れることなく家電製品や照明を利用できます。
費用を抑えたい人
パワーウォールは蓄電池業界最高水準の安さとなっており、補助金が出ないことを考慮しても導入価格を抑えられると言われています。
費用を抑え、大容量の蓄電池を設置したい方にはおすすめの商品です。
蓄電池を設置するための広い場所を確保できない人
パワーウォールの寸法は高さ115cm×横75.3cm×厚さ14.7cmで、薄型になるため、屋外に広い設置場所を確保できない場合でも設置できます。
寒冷地に住んでいる人
パワーウォールの動作可能温度は-20℃〜50℃です。
多くの蓄電池が⁻10℃以下は設置不可となっているので、寒冷地に設置したい場合はパワーウォールがおすすめです。
テスラの蓄電池がおすすめではない人
- 購入してすぐに使いたい人
- テスラの蓄電池を取り扱う施工店が近くにない人
購入してすぐに使いたい人
パワーウォールは海外製であり、人気も集中しているとのことで、購入後実際に利用開始できるまで6ヶ月以上かかることがあります。
購入してすぐに使いたい方は別の蓄電池を探した方が良いでしょう。
テスラの蓄電池を取り扱う施工店が近くにない人
テスラのパワーウォール取扱店は2023年1月現在、日本全国に23ヶ所しかありません。
取扱店が近くにないと出張費が高くなったり、そもそも設置が不可能という事態になったりする場合があります。
事前に居住地の近くに取扱店があるか確認しておく必要があるでしょう。
テスラの蓄電池についてよくある質問4選
テスラの蓄電池についてよくある質問についてまとめました。
- テスラの蓄電池の寿命は何年?
- テスラの蓄電池ってコスパいいの?
- 蓄電池はそもそも元取れるの?
- テスラの蓄電池の価格は?
テスラの蓄電池の寿命は何年?
テスラの蓄電池の寿命やサイクル数は公表されておらず、販売されて日も浅いため、寿命に関しては不確定です。
保証が10年、そしてその期間は蓄電容量70%を保証すると定められているため、10年は問題なく使えると考えて良いでしょう。
テスラの蓄電池ってコスパいいの?
テスラのパワーウォールは蓄電池業界最高水準の安さです。
それに加え、安全性の高さ、停電時でも切れ目なく電気を使用できる安心さ、スマホアプリで遠隔管理できる便利さを考えると、コスパの良い製品と言えます。
蓄電池はそもそも元取れるの?
蓄電池は元を取ったり金銭的な得を得たりする設備ではなく、停電時でも電気を使い続けられる安心をお金を出して買っていると考えた方が良いでしょう。
ただ、蓄電池を設置することによって、夜間の割安な電気を蓄電池に貯めておき、昼間に使用できたり、夜間や悪天候時でも太陽光で発電した電気を使えたりと電気代削減効果は大いに得られます。
電気代の削減で一般的な蓄電池の場合、初期費用の半額程度の回収が見込まれます。
テスラのパワーウォールの場合、13.5kWhの大容量、低価格で導入できる点を考えると、寿命次第で元を取れる可能性もあります。
テスラの蓄電池の価格は?
パワーウォールの本体価格は141万9000円(税抜129万0000円)となっており、工事費用などを含めても190万円前後となります。
テスラの蓄電池まとめ
- テスラの蓄電池パワーウォールは大容量なのに業界最高水準の安さを誇る
- 安全性も高く、停電時に切れ目なく電気を使える仕組みになっている
- アメリカの住宅での使用を考慮して作られているため、壁掛けができなかったり、床置きでも基礎工事が必要だったり、日本の家屋と合わない点がある
- スマホアプリで遠隔管理ができ、更新することで常に最新の機能を利用できる
- テスラの蓄電池の取扱店が少ないため、購入前に近くに取扱店があるか確認しておく必要がある
テスラの蓄電池は日本の補助金が使えない、日本の家屋に合わないなど、海外製であるがゆえのデメリットもありますが、日本の蓄電池にはないメリットもあります。
2023年1月現在、日本全国に23ヶ所しかないパワーウォール取扱店も今後増えていくと予想されます。